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イズミ

「失楽の街 建築探偵桜井京介の事件簿」 篠田真由美 講談社ノベルス シリーズ第2部完結作品。都内で連続爆破事件発生。事件に隠されたミッシング・リングとは。 このシリーズにしては珍しい展開だと思う。ある場所で殺人事件が起こってそれをってのじゃない…

茶川賞

「蹴りたい田中」 田中啓文 ハヤカワ文庫JA 第130回(平成15年度下半期)茶川賞受賞作。えっと。どこからツッコミいれればいいか分かりません。表紙・裏表紙の作品概要・帯から初めのページから最後のページまでツッコミどころ満載です。本屋で見かけた…

怨霊師

「怨霊記 魔洞界二 異形通天閣」 千秋寺京介 トクマ・ノベルス シリーズ第何弾だろう?このシリーズの要は怨霊師という設定だろう。オリジナルな設定なんだけどスゴイです。 時代は明治終わりから大正にかけて。日露戦争が終わってとかその辺です。まぁ陰陽…

レオナ

「ハリウッド・サーティフィケイト」 島田荘司 角川文庫 ハリウッドの有名女優が自宅で拘束され殺されるというスナッフフィルムがLAPDに持ち込まれた。そして発見された死体からは子宮と背骨が無くっていた。その事件をその女優の親友であるレオナ・マツザキ…

奇跡

「レイニー・レイニー・ブルー」 柄刀一 カッパ・ノベルス 車椅子に乗りカラーコンタクト等奇抜なファッションに身を包み。誰彼かまわず言葉の毒針を刺す事から「車椅子の熊ん蜂」と呼ばれる熊谷斗志八。彼が探偵役の7編の短編集。 彼は同著者の「ifの迷宮…

柵(しがらみ)

「名探偵 木更津悠也」 麻耶雄嵩 カッパ・ノベルス 依頼の時期が春夏秋冬の4つの短編集。というか連作に近いです。どの短編にも共通した「白い幽霊」が出てくるのがいかにも麻耶さんっぽいぞ。タイトルはそのまんま過ぎるんだけど読んでる内に妙に納得。た…

逆説

「各務原氏の逆説」 氷川透 トクマ・ノベルズ いつもの氷川透さんの小説とは少し違うイメージ。タイトル通り逆説を多様しているってのもあるけども。主人公が高校生ってのもあるのだろう。少し隙間がある感じだ。でもこんな高校生いないし。各務原氏みたいな…

「魔界都市ブルース 愁鬼の章」 菊地秀行 NON NOVEL マンサーチャー・シリーズ第9弾。4つの短編。 もうこのシリーズは相変わらず面白いですね。設定が何でもありですから。今回は屍さんの登場が多かった分ほぼメフィストは出てこない。それとエロの描写が…

スノーボード

「ちゃれんじ?」 東野圭吾 実業之日本社 40代半ばでスノーボードを始めおっさんスノーボーダーとなった東野圭吾さんのエッセイ集。 スゴイ面白いです。スノーボードやった事ない人でも十分楽しめます。僕もやった事ないしね。連載を重ねるごとにどんどん…

プロ

「最前線 東京湾臨海署安積班」 今野敏 角川春樹事務所 東京湾臨海署の面々が活躍する警察小説の短編集。犯人が誰か?ってよりも刑事の生活を描いたお話です。はぐれ刑事旅情編と踊る大捜査線の中間かな。 相変わらず登場人物が誰もがカッコいい。容姿じゃな…

殺人鬼

「紅玉の火蜥蜴」 秋月涼介 講談社ノベルス 日を追うごとに件数が増えていく連続放火事件。容疑者が浮かぶも次々と生きたまま焼かれて発見される。果たして犯人は誰か? 「月長石の魔犬」に続くシリーズ第二弾。犯人が分かっただけで終わらないこのシリーズ…

王道

「フェンネル大陸 偽王伝 孤狼と月」 高里椎奈 講談社ノベルス 王道ファンタジー。ストライフ王国の王族の幼いストライフはとある事実を知る。そのため投獄、国外追放の後、とある物に買われてしまう。そこで見た真実とは・・・。 シリーズ第一弾なのでスト…

「Ave Maria」 篠田真由美 講談社ノベルス 建築探偵シリーズの番外編。「薬師寺家事件」から14年、時効目前にして唯一の生存者の蒼の元に「REMENBER」とだけ書かれたカードが届けられる。 この本は初めに作者自身が書いてるように同シリーズの「原罪の庭」…

「妖説 源氏物語 壱」 富樫倫太郎 C・NOVELS 著者のフィルターを通してみた源氏物語。だから当然の事ながら魑魅魍魎が出てきます。光源氏の子の薫中将と孫の匂宮。そして陰陽師の白鴎が主要メンバー。光源氏は既に死去しています。 物語自体はとても…

活劇

「メトロポリスに死の罠を」 芦辺拓 双葉社 パラレルワールドで廃県置市が行われた「大阪市」の「自治警特捜」が活躍するシリーズの初の長編。 使用済み核燃料を積んるはずの列車が突如その姿を消した。しかしその事件は発端に過ぎなかった・・・。 これは冒…

サッカー

「ハッとしてトリック!」 鯨統一郎 C・NOVELS Jリーグ選手・ワールドカップ日本代表候補の安東大吾が衆人環境の中爆死した。警察は自殺・他殺両方の線で捜査を続けるが・・・その矢先第2の事件が。 タイトルがねwおそらくハットトッリクからきて…

ユニコーン

「真夜中のユニコーン 伊集院大介の休日」 栗本薫 講談社 これ推理小説じゃなくて青春物語ですね。一応殺人事件は起こるのだけれども。犯人は意外なんですけれども。伏線が張られてる訳でもなし。こっちは推理のしようがない。伊集院大介も最後に出てくるだ…

「竜の系譜 特別篇 竜の秘密」 西風隆介 トクマ・ノベルス 著者自身が書く「竜の系譜」シリーズの謎解き本・解説本。だから当然このシリーズ読んだ事ない人は訳分からないし。今まで出版されてる「竜の封印」〜「竜の時間 神国」までのネタバレ満載なのでま…

誤算

「嘘をもうひとつだけ」 東野圭吾 講談社 加賀恭一郎シリーズの短編集。 回りくどい話をしてどんどん外堀を埋めていって最後にトドメを刺す。そんな感じです。刑事コロンボみたいですが加賀刑事はそれほど目立たないのですよね。 一番気に入ったのは「狂った…

記憶

「最後の記憶」 綾辻行人 角川書店 母が早発性アルツハイマーで入院したが。実はどうも違う記憶障害らしい。最近の記憶から徐々に忘れていき。最後に最も強烈な記憶だけが残る。母はその記憶にとても怯えてる。その恐怖の記憶の正体は?そしてもしその病気が…

ヒーロー

「ZOKU] 森博嗣 光文社 手間とお金があればやりたかった悪戯を本気で仕掛ける「ZOKU」とそれを阻止する「TAI」のお話なのだけども。 面白いよ。悪戯のレベルもやる方は何も得しないし。やられた方も別に怪我するとかないし。少し嫌な気分になるだけとい…

ヴィッキー

「刹那の魔女の冒険」 関田涙 講談社ノベルス ヴィッキーシリーズ第3弾。異なる2通りの読み方が出来ます。 って事で2通りの読み方したけど。Bの読み方だと2つの短編。Aの読み方だとメタミステリとアンチミステリをぐちゃぐちゃに混ぜたような。ラスト…

ライト

「キャラねっと 愛$探偵の事件簿」 清涼院流水 角川書店 オンライン学園R.P.G「キャラねっと」で起こる事件を解決していくという話。ライトノベルですね。 キャラクタの1つ1つの名前やゲームのシステムの名前等凝ってるというかいかにも清涼院流水という…

トドカヌオモイ

「届かぬ思い」 蘇部健一 講談社ノベルス ある日子供が誘拐されて行方不明に。数年後に生まれた2人目の子供は不治の病に・・・。悲劇で意気消沈してた夫は幸せな家庭を取り戻す方法があると知る。そしてそれを試すのだけど・・・。 怖かったです。ラストの…

ロジック

「霧舎巧 傑作短編集」 霧舎巧 講談社ノベルス 初の短編集6編。作家としてデビューする前のものから最近の短編まで揃ってます。でもどれもロジック&トリックで実にらしい短編集だと思う。 この中の「月の光の輝く夜に」は少し毛色が違って少し幻想的でへぇ…

ここが最前線

「トップラン&ランド完」 清涼院流水 幻冬舎文庫 「トップラン」全6冊。「トップランド」全3冊の両シリーズの完結編。 うん、確かに両シリーズの残されてた謎は解明されたけども。本来ならば「トップランド」シリーズを続けてる内に徐々に明らかにされて…

ゲーム

「極限推理コロシアム」 矢野龍王 講談社ノベルス 第30回メフィスト賞受賞作。これがデビュー作と同時に今春にドラマ化が決定しています。 「夏の館」「冬の館」。それぞれに強制的に集められた参加者達。それぞれの館で起こる殺人事件の犯人を当てなけれ…

ミチル

「迷宮百年の睡魔」 森博嗣 新潮社 「女王の百年密室」の続編。一夜にして周囲が海になったという伝説の島。その島で起こる殺人事件にミチルとロイディが巻き込まれます。 相変わらずミチルとロイディの会話はとてもいい。漫才ともまた違うんだけども。ロイ…

恵弥

「クレオパトラの夢」 恩田陸 双葉社 北海道のH市にいる双子の妹の和見を連れ戻しに来た恵弥。でも実は恵弥には別の目的が・・・。これって「MAZE(メイズ)」とも絡んでるんですね。雰囲気が違いすぎて気が付かなかった。読んでなくても支障はないけど。 キ…

亮太

「被告A」 折原一 早川書房 「ジョーカー殺人事件」の容疑者として逮捕された田宮亮太は自白したが裁判では一転して無罪を主張。同じ頃。息子をジョーカーに誘拐されたと信じる母親は・・・。 また騙された・・・。折原一さんの本を読んだ後はこう思う。仕…