奇跡

「レイニー・レイニー・ブルー」 柄刀一 カッパ・ノベルス
 車椅子に乗りカラーコンタクト等奇抜なファッションに身を包み。誰彼かまわず言葉の毒針を刺す事から「車椅子の熊ん蜂」と呼ばれる熊谷斗志八。彼が探偵役の7編の短編集。
 彼は同著者の「ifの迷宮」にも登場するらしいのだが本棚から発見出来なかったので確認できず。でもその本って近未来が舞台だからなぁ。
 事件自体はほぼオーソドックス。車椅子の主人公だから安楽椅子探偵かと思いきや動く動く。
 表題作の「レイニー・レイニー・ブルー」で確かに奇跡は起こるのだけどこれは実際に起こり得る話なのだろうか?そしてこれを最後じゃなく最後から2番目に置いた意味はなんだろうなぁ?
 後、「密室の中のジョセフィーヌ」という話の中でシャーロック・ホームズの「6つのナポレオンの胸像の謎」の完全なネタバレがあるのだがいいのか?それは。例え昔の超有名な小説のネタバレだとしてもだ。ってこう書くとそれを読んだことある人にとっては僕がネタバレがあるって書いた時点でその短編のネタバレになるのかな?