記憶

人形館の殺人」 綾辻行人 講談社文庫
 家のあちこちに頭部・右手・左手・右足・左足どれかが欠けたマネキンが置いてある。今度はそんな館です。
 異色作といっていいでしょう。これまで<館シリーズ>読んできたから引っかかるトリックが使われたり。失われた記憶が断片的に蘇ってくる場面の書き方は<囁きシリーズ>に通じています。
 ラストのひっくり返り方。これまでが全部真っ白になる結末に驚愕するでしょう。