探偵小説

「監獄島 上・下」 加賀美雅之 カッパ・ノベルス
 原稿用紙にして2400枚という大作。厚さは上下巻併せて辞書くらいあります。
 19世紀初頭のパリという”時代設定”、孤島にある監獄という”舞台設定”、”隠されてる陰謀””登場人物の秘密””怪しい人物””有り得ない殺人””過剰な装飾””名探偵””その助手””使えない上司””美人””意外な犯人””意外な動機””どんでん返し””恋愛”
 もう正に正統、王道な”探偵小説”です。もうね、嬉しくてたまらない。近頃流行の”甘さ控えめ””カロリー控えめ””体に良い”目先を変えたデザートなんて糞食らえだ。それで体全体、指先まで痺れてどんな甘党も満足するようなショートケーキだ。
 ソレが好きな人にとっては至福。どっぷりと世界観に浸る事が出来る作品です。