化けの皮

 化けの皮を剥がしたい。ある人の化けの皮を剥がしたい。そんなはずはないんだ。彼は芝居してるはずなんだ。もしくは彼をとりまく状況が彼に芝居を強要してるというか。
 彼は僕、私とは違う。その頃の僕、私よりピュアだ。イヤ、ピュアなはずだ。ピュアであって欲しい。その思いが彼に演技をさせてるのだと思う。自らの役割を知って演じてるのか、無意識なのかは知らないけれど。
 さぁてどうしたもんか?過剰に過保護に育てられたペットみたいなもんだ。